小さな体からは想像もつかないほどの驚異的な能力は宇宙の法則とも言える。

驚くほどの能力

1. 高度な情報伝達(ダンス)

みつばちの最も有名な能力は、餌場(蜜源)の位置を仲間に伝える「8の字ダンス」です。

  • 方向の伝達: 巣の垂直な壁面をキャンバスに使い、太陽の方向を巣の「真上」と見立てます。8の字の中心の直線部分を踊る角度が、太陽から見て餌場がどの方向にあるかを正確に示します。

  • 距離の伝達: 尻を激しく揺する(尻振り)時間の長さで、巣から餌場までの距離を伝えます(例:1秒間で約800mなど)。

2. 優れたナビゲーション能力

  • 偏光ナビゲーション: 曇りの日でも、ミツバチは人間には見えない紫外線の偏光パターンを認識することができます。この偏光を天然の「コンパス」として利用し、太陽の位置を割り出し、正確に航行します。

  • 磁気コンパスの利用: 採餌行動には、**地磁気(地球の磁場)**の感知機能も関与している可能性が示唆されています。

3. 建築と温度の制御

  • 六角形の巣(ハニカム構造): 巣房の六角形は、少ない材料で最大限の空間を確保し、強度と安定性を両立する最も効率的な構造であり、自然界の幾何学的法則に従っています。

  • 熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう): 天敵のオオスズメバチが巣を襲ってきた際、ニホンミツバチなどは集団でスズメバチを取り囲み、胸部の筋肉を震わせて45℃以上の熱を発生させ、スズメバチだけを蒸し殺します。これは、群れ全体が一つの生命体のように振る舞う、高度な共同防御行動です。

  • 巣内の温度調節: 寒ければ集まって発熱し、暑ければ水を運び込んで巣内で扇風(打ち水効果)を行い、巣内の温度を常に一定(約35℃)に保ちます。

 みつばちの生活で宇宙の法則に従っていること

みつばちの生活様式には、特定の法則(自然科学の法則、普遍的な物理法則など)に従っている側面が多数あります。

法則や原理 ミツバチの行動
重力の法則 巣の垂直な壁面(鉛直方向)を、水平方向で重要な太陽の方向に対応させて、ダンスの基準として利用する。
太陽の位置(天文学的現象) 8の字ダンスにおいて、移動し続ける太陽の角度を常に基準として用いることで、正確な方角を仲間に伝える。
物理学の原理(表面張力) 巣房の六角形を作る際、溶かしたロウの表面張力を利用し、隣り合う巣房の壁が自動的に真っ直ぐになる現象(泡の結合と同じ原理)を使う。
効率の法則(最適化) 巣の六角形構造は、最小限の材料と労力で最大の収容力を得るという、自然界の最適化の法則に従っています。
偏光の物理(光の法則) 曇天時でも、大気中で散乱した太陽光の偏光を識別し、太陽の位置を割り出すことで航行する。

みつばちのダンスは、太陽の位置(天体)という宇宙の法則に従った基準を、巣の重力方向(地球の法則)に置き換えて情報を伝達するという、驚くほど洗練されたコミュニケーションシステムです。

すごすぎる!