「純粋はちみつ」は
100%はちみつじゃない…?

農林物資品質表示の「はちみつ類」の適用範囲法律について「はちみつ」と一口に言いますが、実は種類が分けられており、はちみつ・精製はちみつ・加熱はちみつ・巣みつの4種類が存在します。

市販されているはちみつは「純粋はちみつ」「はちみつ」と表記されているものが殆どですが、それらは果たして「本物のはちみつ」でしょうか?
本来、ミツバチは集めた花蜜を巣箱へ持ち帰り、まだ水分の多い状態の花蜜を羽ばたくことで水分を飛ばして濃縮させます。そして十分に水分が飛び高濃度になると蝋で巣に蓋をしますが、この蓋をした状態を完熟と言い、これこそがミツバチによって作られた"天然のはちみつ"です。
しかし、天然のはちみつじゃなくても"純粋はちみつ"や"はちみつ"を名乗ることが出来るため
・砂糖水を吸わせたミツバチの巣箱から蜜を回収する
・ミツバチが集めた花蜜を人工的に乾燥、蒸発させる
・効率良く濾過、瓶詰するために加熱する
上記のものであっても「はちみつ」としての販売が可能です。
本物の「はちみつ」とは?
見分けるコツは?
現在の食品表示法では一目で見分ける方法は難しいですが、
・気温が下がると結晶化するもの(※1)
非加熱と記載のあるもの
上記いずれかの記載のあるものは本物である可能性が高いです。また、
・原産国が1つであり、単一の養蜂家が採取したはちみつであること
・成分(果糖・ブドウ糖・ショ糖や水分)の分析証が表記されている
・値段が相応であること(※2)
上記も本物を選ぶ上で重要な要素となります。
どこで買えば良い?
はちみつはコンビニエンスストアやスーパーでも取り扱いがありますが、本物を求めるのであればやはりデパートや専門店が安心です。
輸入物の場合、生産者の記載があることと生産者の商品をそのまま代理で販売しているものがお勧めです。国産物も同様に、養蜂家のネットショップやお店で購入することをお勧めします。

(※1)低温でも結晶化しない種類もあります
(※2)天然のはちみつは、決して安くありません。極端に安い場合は要注意。